ゲノムを通して子どもに伝えませんか?
「みんなちがってみんないい」

ワークブック
4.(教材)遺伝教育を用いた子育て支援プログラム冊子_20190626

対象者

幼児 / 幼児の親

制作者

代表)東海大学医学部看護学科 森屋宏美

こちらは、家庭での親子遊びに「遺伝」を取り入れたコンテンツです。幼児期の子どもをもつ親と研究者とのコラボレーションにより誕生しました。この6つの遊びを通して、子どもと一緒に遊ぶお母さんが、前向きな気持ち※になることも検証されています。子育てで気が滅入ってしまった時、一度試してみてはいかがでしょうか。※肯定的気分、肯定的自動思考

所要時間

約50分

教育方法

体験型

提供可能な媒体

ワークブック

提供方法

学習対象者へ教える-遠隔(資料配布)

学習目的・内容

幼児への遺伝教育方法を検討する研究に同意を得た幼児の親10名のアイデアに基づき、6種のコンテンツを作成した。「色水実験(媒体1)」は親からゲノムを受け継ぐこと,「洗濯ばさみつなぎ(媒体2)」は多くの先祖からゲノムを受け継ぐこと,「キラキラペットボトル(媒体3)」は遺伝子の存在と組み合わせにより個に唯一性が生じること,「ティラノザウルスの細胞(媒体4)」はゲノムが体中に存在すること,「ネコのきょうだい(媒体5)」は多様生が偶然の組み合わせにより生じること,「紙芝居:かたちがちがうみんながあつまって(媒体6)」は多様な個性をもつ仲間を認め合う大切さを表現した。

学習目標・期待

教育コンテンツの作成に際し明らかにした3つのニーズに沿って、学習目標や期待を掲げている

  • 子の生きる力を育むための家庭教育に「ヒトの遺伝」を活用できる
  • 親が「ヒトの遺伝」を学ぶ意義を認識し、自己肯定感・肯定的自動思考を高めることに活用できる
  • 家族や周囲の人々と遺伝的多様性を認め合う価値を共有し、住みよい社会づくりに活用できる

学習上の注意点

遺伝教室として集団開催をする場合は,50分の構成とする。親子集団が安心かつ安全にプログラムへ参加できるよう,大人が子どもに目が届く広さかつ衛生的な環境で実施する。プログラム前は,子どもの環境適応を促すため,研究者も子どもの自由遊びの輪に入る。不慣れな環境で事故が起こる可能性を想定し,参加者全員が傷害保険に加入ることが望ましい。短時間で効果的な学習ができるよう,はじめの挨拶では,研究者から本プログラムの概要として,テーマは「みんなちがってみんないい」であること,プログラムは園児の親の協力により作成されたこと,内容は親から子へ遺伝継承やヒトの多様性を伝えるとともに親自身も学ぶものであることを説明する。続いて,研究者から子どもに向け,本日のスケジュール,プログラムの内容,参加や途中退室の自由,迷惑行為や危険行動の禁止を説明した後親が子どもの理解を確認する。

必要物品・器材

ワークブック、細い透明な容器、色水、砂糖、洗濯ばさみ、ペットボトル、トイカプセル、小箱

コンテンツ使用料

無料

使用条件

あり

コンテンツの詳細・利用をご希望の方は、お問い合せフォームからお申し込みください。

関連資料

森屋宏美、城生弘美、籠谷恵、森祥子、井上玲子、青木涼子、高橋千果、和泉俊一郎、浦野哲哉(2019)ヒト遺伝教育を用いた子育て支援プログラムの開発とその有効性の検討.日本遺伝カウンセリング学会誌40巻31-39頁
https://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=dg8genco/2019/004001/006&name=0031-0039j&UserID=150.7.164.221

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